千里ニュータウンが50年を迎えたそうです。
「ニュータウン」がどんなものかご存知ですか?
名前の通り「新しい町」。千里や多摩など、都会近郊でのベッドタウンとして大きな団地であるものが多いですね。地方へいくと分譲や建売戸建のような形態で開発されています。
さて、千里ニュータウン。
私も吹田市のニュータウンに親類が住んでいましたので、色々なことが心に残っていますが…本当に新しい街だったんです。昭和42年に日本で初めて自動改札が設置されたのも千里ニュータウンの玄関駅である北千里駅。昭和50年前半にエアコンの効いた図書館やプラネタリウムなどなど…田舎町から都会へ遊びに行くたび、新たな発見に驚いたものでした。
さてさて、そんなニュータウンですから…キレイに塗装された鉄筋コンクリート造の中にはシステムキッチンやビニルクロス、洋式トイレ、Pタイルなどなど、色々な新しいモノが取り入れられていったわけです。
そして、いつのまにかそれが住まいの常識に。伝統素材と呼ばれる土壁や漆喰などは不要になっていったわけですね。大量に作られていった「住まい」の仕様が「当たり前」になったわけです。
ただ、そんな建物の内装を漆喰にしたいというご相談も最近増えています。
団地の歴史は50年。漆喰の歴史は千年以上。
共存していくのはこれからでしょうか?
…鉄筋コンクリート造の躯体が長持ちすればのオハナシですが。