台風と漆喰の歴史

2012/08/27

おさらい

t f B! P L

猛威を振るう台風

しかも「過去最強クラス」だそうです。

今回の台風被害が出来るだけ少ないことをお祈りしますが…

 

8月27日の今日、20時の時点で台風の中心は鹿児島の西の海上。

ですが、いまだ台風の爪痕が残っているんです。

沖縄、奄美大島などの島々ではもうかれこれ1日以上停電が続いています。

 

九州電力ホームページより

 


我が国では沖縄、九州、四国といった地域は台風銀座。

毎年といっていいほど被害を受けるわけですが…

 

自然の猛威に対して

昔から何もしなかったわけではありませんね。

 

開放的な沖縄の民家も…

 

外側にはがっしりと高い石垣が風雨から守ります。

ちゃんと考えられた造りなんです。

 

 

豪壮な土佐漆喰。独特の構造です。

意匠性だけでこんなカタチをしているわけではありませんね。

 

横殴りの雨があたった時に

壁を伝う雨水の影響を極力受けないように考えられています。

すべて「水切り」のためなのです。

 

また、こういった海鼠壁(なまこかべ)も

直接降りかかったり、地面から跳ね返る雨の影響への対策。

白い部分は漆喰ですが、平らな黒い部分はもともとは瓦なのです。

 

しっかりと「生活」と「自然」を共生させた住まい。

それが我が国の伝統建築ですね。

 

とはいえ、災害には十分気を付けて。

皆様のご無事を祈ります。