色を着ける伝統素材

2012/07/08

伝統素材

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漆喰。白を基調とした昔ながらのデザインを表現しますね。

 

伝統的な漆喰には白以外の色もあるんです。

色のついた漆喰。目にしたことがあるでしょうか?

 

一番?ポピュラーなのは黒漆喰。

商家や蔵の扉などでよく目にすることができます。 

 

さらに、地域によってはうすたまご色の漆喰もあります。

その他、赤や灰色など、様々な色が着けられているんです。 

 

 

では、この漆喰ってどうやって造られているんでしょうか?

 

漆喰というからには当然、消石灰が使われています。

 

これに海藻のりと麻すさを加えると…漆喰です。

 

色漆喰はこれにさらに顔料を加えるんです。(図の一番下です)

 

 

「顔料」とは色の粉。白い粉である石灰に色のついた粉が混じると…

色の着いた漆喰の出来上がり。顔料には鉱物や色土が使われています。

自然な素材を使えば、自然な風合いで仕上がります。

 

ちなみに着物などは染め物って言われますよね?

染色は顔料のような色の粉ではなく、染料が使われてきました。

藍や茜、紅花など…そのオハナシはいつか改めて。

 

「顔料」として使われてきた色粉は墨や弁柄、黄土などですね。

顔料と染料。その使い途で違うんですね。