鏝絵と子供たち

2012/05/13

よもやま

t f B! P L

昨日に引き続き鏝絵。おさらいしましょう。


伊豆の長八で知られる大変繊細なものから

下のようなダイナミックなもの。

 

熱心な左官の方なら一度は訪ね、ご覧になった事があるかもしれません。

ある有名な左官さんのご自宅のものです。

ご本人は撮影用に作ったものだからとご謙遜されてましたが…。

 

鏝絵は、漆喰で作られたレリーフ装飾です。

彫刻のように削りだすものではなく、

左官さんの鏝で漆喰を塗り重ねて形作られたものです。

まさにテクニックの集大成ですね。

 

もっと鏝絵を観たい方は色々と検索してみてください。

大分県安心院(あじむ)の鏝絵など、色々なものが出てきますよ。

 

 

ここからはもっと身近な鏝絵。

泥と漆喰で作ったお店の看板です。

我が町 津久見市の津久見まぐろ研究会が、

左官教室の挿絵や著書「どぞう」で知られる村尾佳州子さん

依頼してそれぞれのお店の看板を作ってもらいました。

 

 

 

 

 
それぞれ地元の者にしか分かりませんが、
お店の雰囲気や店主のイメージそっくりに仕上がっていると大評判でした。
 
そんな村尾さん、毎夏、地元の子供達の体験学習の先生をされているのです。
 
地元の土地元の石灰を捏ねて、固まりやすくします。
子供たち一人一人、ねりクワを振るって大奮闘。

慣れない手つきで鏝を扱い、大苦戦です。 

 

 

 

 

小さな手先で頑張って作った作品。

子供たちの中から、将来、立派な左官職人さんが生まれることを祈っています。