漆喰を見に行こう 洋館編

2012/04/27

見に行こう

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歴史的に言えば明治期から。

文明開化の音とともに、我が国の建築文化も変貌しました。

 

それまで木や土や漆喰、唐紙などしかなかった壁の素材として

セメントやペンキがやってきたのです。

 

が…そんなに簡単に欧米の素材など手に入りませんね。

ですからデザインは洋風、素材は我が国の伝統素材といった洋館が

明治、大正、昭和と建てられてきたわけです。

 

という洋館にも漆喰。使われています。

 

例えば四国・愛媛にあるのは萬翠荘(ばんすいそう)。

大正11年に建てられた愛媛県で一番古い鉄筋コンクリートの建物ですね。

昨年、国の重要文化財の指定をうけたばかりです。 

 

 

フランス・ルネサンス風の豪華な装飾が素敵ですね。

 

 

当然、中の装飾も素晴らしいです。

 

天井飾りも息をのむ美しさ。豪華な装飾にポカーンと口を開けてしまいます。

 

 

いかがでしょう?洋館にも漆喰、ふんだんに使われていますよ。

例えば長崎や神戸の洋館にも。

それを意識して観ると楽しい散策になりませんか?

 

ちなみに今回ご紹介した萬翠荘は松山市の観光名所の一つ。

近年話題の「坂の上の雲ミュージアム」から坂を上ってすぐの場所にあります。