新たな常識は非・常識

2012/04/21

おさらい

t f B! P L

古材…何と読みますか?

 

「ふるざい」と読んだ方、「こざい」と読んだ方、いずれも正解です。

古くから建築にたずさわっていた方は「ふるざい」と読む方のほうが多いようです。

現在は「こざい」が主流ですね。だからコザイが常識。

 

実は「古材」がフルザイと呼ばれたのは昔のこと。

今は建築関係のほとんどの方が「コザイ」と読むようになりました。

 

では「古材」とはどんなものか??

簡単にいえば古い材木のことなのです。

 

古民家などを解体すれば出てくる、古い材木。

現代ではそれらは捨てられるのが「常識」です。

 

ところが、ちょっと昔までは再利用されるのが「常識」だったのです。

私たちの価値観が狂ってしまったわけですね。

だから読み方を変えて、昔の価値観を取り戻そう!!と…

 

その非・常識を創ったのがこの方。

古材倉庫グループの代表、井上さん。

あえて「コザイ」と読むことにこだわったそうです。

TVカンブリア宮殿でもそう語っていましたね。

 

再利用の常識では、手解きで解体し、使えるものは全て使う。

 

ここで疑問が生まれますね。

 

 古い材木なんて、劣化して弱くなっているんじゃないか?

 

ところが、その常識は現代の建築に使われている鉄骨やコンクリートのもの。

たとえば樹齢100年の樹。

切り倒され、製材され、木材となって…最も強くなるのは100年後だといわれているのです。

 

だから、「使えるから使う」だけでなく「良いものだから使う」のです。

 

 

どうでしょう、古材のあるリビング。新築の際、あえて古材を使った住まいです。

とても魅力的に感じませんか?

 

 

そしてこれらも伝統素材。

その伝承をお助けするのも「でんでん協会」の役目の一つです。