古事記と漆喰

2012/04/16

伝統素材

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 ふることぶみ、古事記をご存知ですか?

 

我が国最古の歴史書とされています。

「古事記」が 時の天皇に献上されたのは西暦712年。今から1300年前ですね。

 

書かれているのは我が国の神話。

天地開闢から推古天皇の世まで。

様々な神様、天孫降臨などは 古事記が記されるまで口伝として残っていたものとされています。

 

伝説的な要素?も含まれているわけですね。

それでも「記録」を伝えることはとても大切なコト。 後世にコトを残す技術です。

 

中国史を学ぶと、

歴史家(当時の記録を記す学者)に事実と異なることを書かせようとして

弾圧を行った皇帝の話が何度も出てきます。

それでも「歴史は真実を残すこと。」として遺されてきたわけです。

そうでないと、暴君、名君などという評価は下せないわけですから。

 

歴史家が記録してきたコト、とても意義のあることなのです。

現在、領土問題となっている尖閣諸島や北方領土。

そこでも歴史に基づいた論争が行われていますね。

 

  • 現代に生きる私たちが歴史を刻むこと。
  • 今あるものを記録に残すこと。
  • お年寄りに聞かないとわからないコト。
  • 忘れ去られようとしているコト。

 

ちょっと考え直してみたいですね。

 

さて、奈良の平城京に都が遷されたのが710年。

古事記が献上された712年当時といえば…

 

大極殿も出来たばっかり。

漆喰が我が国に伝えられていたものの、まだまだ珍しいものであったはずです。

その白壁の美しさに息をのんだことでしょうね。