我が国最古の歴史書とされています。
「古事記」が 時の天皇に献上されたのは西暦712年。今から1300年前ですね。
書かれているのは我が国の神話。
天地開闢から推古天皇の世まで。
様々な神様、天孫降臨などは 古事記が記されるまで口伝として残っていたものとされています。
伝説的な要素?も含まれているわけですね。
それでも「記録」を伝えることはとても大切なコト。 後世にコトを残す技術です。
中国史を学ぶと、
歴史家(当時の記録を記す学者)に事実と異なることを書かせようとして
弾圧を行った皇帝の話が何度も出てきます。
それでも「歴史は真実を残すこと。」として遺されてきたわけです。
そうでないと、暴君、名君などという評価は下せないわけですから。
歴史家が記録してきたコト、とても意義のあることなのです。
現在、領土問題となっている尖閣諸島や北方領土。
そこでも歴史に基づいた論争が行われていますね。
- 現代に生きる私たちが歴史を刻むこと。
- 今あるものを記録に残すこと。
- お年寄りに聞かないとわからないコト。
- 忘れ去られようとしているコト。
ちょっと考え直してみたいですね。
さて、奈良の平城京に都が遷されたのが710年。
古事記が献上された712年当時といえば…
大極殿も出来たばっかり。
漆喰が我が国に伝えられていたものの、まだまだ珍しいものであったはずです。
その白壁の美しさに息をのんだことでしょうね。