油断大敵 でも水のハナシ

2012/02/28

よもやま

t f B! P L

なんとなく穏やかな日が数日。寒い日が数日。

「三寒四温」という言葉が思い起こされるような毎日ですね。


雪の中で、土や漆喰を塗っている方はいらっしゃらないですよね?
水で練った素材ですから、凍ったら一巻の終わりです。
水系塗料も同様。水を溶剤としている塗料でも凍ったらアウト。


 

さて、今日は凍結についておさらい。
皆さんご存知の通り、水は0℃で凍ります。

その時、「膨らむ」ってことも…ご存知ですよね?
多くの他の物質とは異なり、水は分子と分子の間に空隙が出来るため
固体になると体積が増える珍しい物質なんです。

膨張するのは1割程度。
製氷皿で出来た氷、盛り上がってますよね?!

さて、これが建築素材の世界に起きたらどうなるでしょうか?
一番分かりやすいのは霜が下りた土。



氷が溶けると…ベチャベチャになるか、スポンジ状にバリバリになりますよね。
それが建築で発生したら?

素材の強度は格段に低下します。

ちなみに、樹脂系の製品は使う前の液の状態で製品自体が凍結すると
樹脂分が壊れ、様々な不良を起こすことも。

見落としてはならない自然の猛威ですね。

 


 

 

で、何故そんな話をしたかというと…

少し冬の寒さが緩み始めるこの時期が一番危ないんです。

昨日まで暖かかったから大丈夫…と油断して凍結させます。

 

…塗った材料、新品の塗料缶などなど、凍らせて台無しにしてしまうわけです。

 

 

工事の方は気を付けて。

工事をお願いしている方は…気を付けてねって言ってあげてください。