漆喰と海鼠壁と機能

2012/01/30

伝統素材

t f B! P L

正直に言いますと、あまり得意ではないのですが

…海鼠壁(なまこかべ)。

海鼠壁について、2回目のオハナシです。

Japanese traditional style fireproof warehouse / 蔵(くら)Japanese traditional style fireproof warehouse / 蔵(くら) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)

 

蔵などで多くみられるこの独特のデザイン。

実はデザインではなく機能を求めて作られていたんです。

 

白い部分は漆喰。そして黒い部分は瓦。

 

ほら、壊れている壁をみるとよくわかりますね。 

 

土壁に瓦が貼り付けられているんです。 

 

目的は風雨や衝撃、火災などから守るため。

瓦で覆い、漆喰で塗り固めていたわけです。

 

言ってみれば現代のタイルと同じ発想。 

 

それがいつのまにか和のデザインの一つになっていますね。

そして、そのデザインも時代や地域によって千差万別。

 

我が国には数々の海鼠壁(なまこかべ)が残されています。

街なかで見かけたら、よーく見てください。

左官職人さんの技とセンスがしっかりと表現されている…はずです。