漆喰は1000年を越えて使われてきた
我が国の伝統素材です。
…ということは何度も説明しましたし、
様々なメディアでもその説明が行われていますね。
しかし、それを作っているのは誰でしょう?
といわれると…メーカーを思い浮かべる方が多いでしょうね。
そのメーカー製の漆喰は
消石灰 と
麻すさ と
粉末海藻のり
などを原料として混ぜ合わせて作られています。
これでお気づきですか?
石灰と麻と海藻。
実はこれらを一貫して製造しているメーカーは無いんです。
石灰を作る会社、麻を加工する職人、海藻を加工する職人…
様々な場所から原料を集め、合わせて出来るものなんです。
実はこの10日間ほどの間、
麻の職人さん、海藻の職人さんのもとを歴訪しました。
自分で漆喰を調合する左官職人さん、メーカーに限らず
我が国の漆喰製造はこの方々が支えているのです。
漆喰に限らず、「伝統素材」と呼ばれているモノ。
それらは多くの「手」によって支えられているものだということを
忘れずにいたいものです。