興福寺さんの中金堂再建工事

2011/11/18

伝統素材

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 興福寺さんの中金堂が再建されている真っ最中です。

 

…と説明したのが今年の6月。

まずはその中金堂についておさらい。

 


 

興福寺さんの中金堂再建工事が行われている真っ最中です。

その規模は東西37メートル、南北23メートル、高さ21メートル。

主柱の直径は80センチ、長さ10メートル、それが36本。

 

平城宮大極殿が

東西44メートル、南北20メートル、高さ27メートルですから

大極殿に負けじ劣らじの大きな建物です。

平城京大極殿

 

 

2003年に落慶した薬師寺さんの大講堂

こちらは東西41メートル、南北20メートル、高さ17メートル。

薬師寺 大講堂

 

 

奈良時代、これらの大規模な建築が建てられていたことにも驚きを隠せませんが

実際に訪れてみると、立ち並ぶ「柱」に圧倒されます。

 

「いったいどこからこんな大きな木を???」と考え込んでいたのですが

下記の記事リンクで種明かし。

もう、世界中から手に入れるしか方法はないのですね。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/art/511103/

 

いにしえの建築物、それは失われた素材を

いかに補うかによって再現するか…

 

と感慨に浸りたいので、2018年の興福寺さんの金堂落慶を楽しみにしています。

 


 

 

と書いて約半年。現在の様子を見てきました。

 

建築現場はすべて素屋根と呼ばれる

大きな大きな作業小屋?ですっぽりと覆われています。

 

外からだと、な~んとなく何かが建てられているとしか見えませんね。

しかし、中では…ほら、太い柱が立ち並んでいます。

 

…とはいえ中へは入れませんけど。

 

漆喰を塗るのは…まだまだかなり先のことですね。

いずれにせよ、興福寺さんのこのイメージに新たな建物が加わるわけです。

また様子を観に行ってみたいと思っています。