伝統素材、特に漆喰に関するお問い合わせのメールを
毎日いただいております。
何故でしょう?ブログへの「コメント」はめったにありませんが
問い合わせいただくメールはほぼ毎日いただいています。
さて、そんな御相談メールの中で最も答えに窮するのは
「良い漆喰ってどんなものですか?」
という難しい質問。
「漆喰」というものに求められている性能は
呼吸・吸放湿・防火・防カビといったところでしょうね。
ところが、その機能は主原料である「石灰」を使用している限り
備わる機能なのです。
漆喰に添加されるモノが阻害しない限り、それなりに機能します。
「じゃあ、なんでも同じなの?」
と訊かれそうですね。
ちがいます。ナンデモ同じじゃないんです。
- ちゃんとした漆喰
- それなりの漆喰
- 漆喰とは名ばかりのもの
などなどがあるんです。
というのを文字であらわすのは大変難しいこと。
口に出したとしても、まさか名指しで評価することも出来ません。
なので、答えに窮するわけです。
そこで今回紹介するのが
グリーン建築推進協議会が認定する
「グリーン建築認定の家」。
使用する木材、仕上材など、多岐にわたる「建築資材」について
「安心・安全」だけでなく未来への環境負荷も考えた認定を行っています。
正直に申し上げると…「住まう方」以外には誰もメリットがないんです。
現在のスタンダードではない、自然乾燥の長持ちする国産木材。
長い年月をかけて乾燥し、強度を増した古材。
将来建て替える際に使用されている木材を買い取ってもらえる保証。
漆喰は廃棄される際に環境負荷の少ないよう、天然原料の使用を推奨。
他の仕上材に、瓦に…
さらには「認定員」による立入認定検査。
住まう方以外、つまり建築する側にとってみれば
現在の建築業界で行われていない、めんどくさいことだらけ。
正直「美味しくない」仕事かもしれませんね。
だけど一つだけ良いことがあります。
「お客様にウソをつかなくて済むこと。」
不揃いでも、割れていても、それはあるがままの姿。
そんな認定を受けた住まいで使われる漆喰なら…
「それなり以上」の漆喰ですよ。
安心できると思います。