1000年を越える「実績」

2011/06/29

古民家

t f B! P L

原発建屋のカバー工事に

我が国の伝統工法が使われるそうですね。

 

具体的には鉄骨やパネルの固定に木造技術の応用。

 

…といってもイメージがわかない人も多いでしょうね。

なので伝統工法で建てられた木造建築、見てみましょう。

 

と代表格、高さ百尺。法隆寺さんの五重塔です。

 

大工さんであればあこがれの存在。

薬師寺さんの金堂です。 

 

ではいったいどうやって?と思われるでしょうね。

それがこの「木組み」の技術。

 

釘を一本も使わずに構造体を作る技術。

我が国で1000年を越えて培われてきた技術なのです。

 

 

そして、それは「木」という素材を大切に使ってきたからに他なりません。

一度寸法通りに切って使った木材…それはその家で終わりではないのです。

解体しても、次の家に合わせて刻み直して使う。

 

 

それは「エコ」ではなく「当たり前」のことだったのです。

樹齢100年の木は伐られて100年後に一番強くなるといわれます。

だからこそ、50年経って建て替えるにしても、その木材はまだまだ。

 

現在多用されている釘やプラスチック、ペンキなどが100年持つと思いますか?

それらは全て出来上がった0年目が一番強い素材なんです。

100年後にあったとしてもボロボロでしょうね。

 

良いものを残し、使えるように加工する技術。

世界に誇れる伝統技術だと思います。

 

木材も漆喰も時間が経てば経つほど強くなる素材。

そして、それこそが歴史が物語る「実績」です。