先日御紹介した「グリーン建築」。
さる2月17日の「古民家鑑定士」全国総会にて
全国都道府県の古民家再生協会、伝統資財再生機構の全国連携組織として
「グリーン建築推進協議会」が発足しました。
あれから数カ月、いまだ新聞やインターネットニュースなどで報じられていますね。
以下、設立のご挨拶です。
グリーン建築(循環型建築社会)その定義は
1、新しく建築をするにあたり、全てを捨てることなく生かせる資材(伝統資財)を活用する
2、新しい建築をするにあたり、将来再利用できる資材を使用する
3、使える建物に関しては、出来るだけ長期間使用できる提案を行う
です。
「古民家」に眠る「古材等伝統資財」は価値が高く、
ヴィンテージ資財として構造材・化粧材として多く活用できます。
また、「新築」をするときに
「将来再活用できる(リ・デュース)」資材を積極的に活用することで、
解体廃棄するときの廃棄物の量を劇的に減らすことが可能です。
「木材」には多くの炭素が含まれています。
それは形が無くなる時に二酸化炭素として大気中に放出されます。
それが環境に悪影響であることは明らかで、住宅1棟の木材を再活用することで
1303本分のブナが1年間で吸収する二酸化炭素量の環境負荷の軽減に繋がります。
グリーン建築とは
【環境について考える時代】に当たり前の建築手法と言えるのかもしれません。
今までのものは捨て、新しいものを作るのは、戦後の日本の悪しき文化です。
それが世界に例を見ない、住宅の短寿命に繋がっているように思います。
より多くの皆様に「グリーン建築」の考え方をご理解頂き、
未来の子供達の為に素晴らしい地球環境を残すと共に
日本の文化を残して参りたいと思います。
それこそが、地域活性化と日本の林業を守ることにも繋がると思います。
ということで、全国総会にて会則承認及び役員選出が行われ決議された
「グリーン建築推進協議会」。
私ども、一般社団法人伝統素材伝承支援協会も入会しています。
当協会は大分県でのグリーン建築推進を担当しつつ、
全国の協会への伝統素材サポートと全国からの素材情報の収集を行っています。
そして、さらなるアクションが「グリーン建築 認定の家」
ご興味のある方はグリーン建築推進協議会のホームページをご覧ください。
現在認定店の募集を行っています。
認定要件もありますが、最も必要なコトは
「ウソをつかない住まいづくり」を目指していること。だと思います。