「グリーン建築」というコトバ、ご存知ですか?
昨日ご紹介した全国の古民家再生協会、伝統資財再生機構が取り組む、循環型建築(建築社会)をさして言う言葉です。
グリーン建築(循環型建築社会)その定義は
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新しく建築をするにあたり、全てを捨てることなく生かせる資材(伝統資財)を活用する。 - 新しい建築をするにあたり、将来再利用できる資材を使用する。
- 使える建物に関しては、出来るだけ長期間使用できる提案を行う。
一昔前までは当たり前であった考え方ですね。
しかし、現代ではそれを行うこと自体が非常識ともいわれるようになりました。
でも良く考えてみてください。
- 木材は強制乾燥させたものでなく、自然乾燥材を使う。
- 壁材は樹脂などを使っていない製品を使う。
- 建物を解体するときに極力ゴミが出ない(再利用できる)工法を選ぶ。
- 建物を出来る限り長持ちさせる。
当たり前に見えるでしょう?
ですが、それらが行われている住まいは残念ながら少ないのです。
「環境に優しい」「健康な住まい」と強調されている住宅…それは、何と比較してそうなのか?
一生懸命数値で表している住宅メーカーなどを見ると
かえって信じられなくなるのと同じかも知れません。
古材を利用し、木を手刻みする大工さん。
現場で土をこね、海藻を煮炊きする左官さん。
我が国の様々な建築技術の当たり前の姿…実は出来るヒトの方が少ないのです。
コレが本物。ペンキを塗った木や壁紙では再現できない素晴らしさです。
「グリーン建築」とは造る方も、その素材を提供する方も、当然住まう人へも
「ウソ」をつかない住まいづくり
というのが理想の姿であろうと考えています。
油分が抜けスカスカになったプレカット木材、健康被害の無い樹脂??が混入された「土」。
それでは造る側も住む側も不幸ですよね?!