ここからDIYでやろうとする方もいるようですが、なかなか難しいんですよ。
海藻のりのつくりかた
海藻を入手
まずは海へ行きましょう。お米の煮汁を使っていたというハナシもありますが、やはり漆喰といえば海藻を使わないと!それらを海から採ってきてしっかりと乾燥させます。
ただし海藻といっても何でも良いわけではありません。採りたいのは「布海苔(ふのり)」「銀杏草(ぎんなんそう)」「角又(つのまた)」など。漆喰に適しているのは、春から夏に収穫したもの。特に東日本の冷たい海に生えていたものが上物とされています。
また、海藻を採るには漁業権が必要な場合もあります。海だから勝手に入っていいというわけではないのでご注意を。

遊泳禁止 / kinumi.
何年か寝かせる
海藻の種類にもよりますが、通常、収穫してから乾燥させ、1年から3年は「寝かせ」ます。新しいままでも溶けますが、決して左官向きのノリには仕上がりません。「よいノリが出る頃合い」になるまで、しっかり保管しましょう。

ただ、工事現場などでコノ姿、見なくなったと多くの方が言いますね。
海藻と水の量は、海藻ごとに調整が必要ですからその都度。さらに上塗りなのか中塗りなのか、漆喰の塗り方によっても濃さが違いますから、これだけは経験を重ねないと分かりません。

ちなみにプロの職人さんも使っている漆喰の多くは「既調合漆喰」と呼ばれる「水で練れば漆喰の出来上がり!」という、云わばインスタント漆喰なんです。
「鍋で炊いたノリを乾燥させたもの」と記載されていることがありますが違います。インスタントコーヒーのような方法で粉末にしたものでもありません。
のりを炊く
しっかりと熟成させ終わったら…あとは炊いてノリを出す作業。ただ、工事現場などでコノ姿、見なくなったと多くの方が言いますね。
海藻と水の量は、海藻ごとに調整が必要ですからその都度。さらに上塗りなのか中塗りなのか、漆喰の塗り方によっても濃さが違いますから、これだけは経験を重ねないと分かりません。
ちなみにプロの職人さんも使っている漆喰の多くは「既調合漆喰」と呼ばれる「水で練れば漆喰の出来上がり!」という、云わばインスタント漆喰なんです。
粉末海藻のおかげ
そこで使われているのが「粉末海藻」。「鍋で炊いたノリを乾燥させたもの」と記載されていることがありますが違います。インスタントコーヒーのような方法で粉末にしたものでもありません。
海藻を煮る代わりに蒸し、乾燥させ、粉にしたものです。
この製品があるおかげで、工事現場で大釜を焚く必要もなくなったんです。

そして、漆喰のノリの役割は…接着剤ではありません。
石灰そのままだと塗りづらいから、作業性を良くするための補助材料なのです。
大きな役割は保水と増粘。塗ったものがすぐに乾いてはキレイに仕上げにくいですから、乾きにくくするんです。そして多少の粘り気は作業性が良くなりますね。
といった大変重要な役割を担う伝統素材。
海藻の「目利き」まで含め、誰もが簡単に出来るものでもありません。
国内には数名、海藻に関わる職人さんがいらっしゃいます。
とても貴重な「目と技術」。次世代へ残していかねばなりません。
この製品があるおかげで、工事現場で大釜を焚く必要もなくなったんです。
そして、漆喰のノリの役割は…接着剤ではありません。
石灰そのままだと塗りづらいから、作業性を良くするための補助材料なのです。
大きな役割は保水と増粘。塗ったものがすぐに乾いてはキレイに仕上げにくいですから、乾きにくくするんです。そして多少の粘り気は作業性が良くなりますね。
といった大変重要な役割を担う伝統素材。
海藻の「目利き」まで含め、誰もが簡単に出来るものでもありません。
国内には数名、海藻に関わる職人さんがいらっしゃいます。
とても貴重な「目と技術」。次世代へ残していかねばなりません。