よく「漆喰は高級品」という説明がされていますね。
そりゃそうです。昔の家を想像してみてください。土壁のまま、板壁のままでも良いのに、その上からわざわざ漆喰で塗り籠めるのは、一般に比べれば高級な工事だったわけです。
さて、時代は変わり現代。
住まいを検討されている方、やはり気になるのが漆喰の価格ですよね。
あこがれの漆喰壁と木の住まい…
でも、やっぱり「漆喰は高い」のでしょうか?
建築材料の中でも価格が分からないのは、土や漆喰だけではないでしょうか?
積算の基準となる「設計価格」や標準単価などがないのです。
なので、相場がとても分かりにくい。
さらに工務店さんなどに尋ねると「高くつくからやめたほうがいいです」などと。
でも、たぶん、その「高くつく」の半分以上は
- 私には分からないからやめてほしい
- なんだか面倒くさいからやめてほしい
- 知らないけどそう聞いたことがあるからやめてほしい
- ウチでは職人が手配できないからやめてほしい
確かに厳密にいえば
- 漆喰の素材の違い
- 漆喰を塗る下地の違い
- 漆喰の仕上げ方法の違い
- 漆喰を塗る面積による違い
- 漆喰を塗る職人の技術による違い
あまりにも不確定要素が多すぎて「漆喰を塗ると平米あたり幾ら。」とは計算できないのです。
というのが、正当なイイワケとされてきました。
しかし、それでは住まいを建てようとする方には「検討」すら出来ないですよね?!
それが漆喰が使われなくなってしまった一因でもあるとワタシは考えています。
現在、最も多く行われている漆喰の工法は
- 内部であれば せっこうボードへ下地材を塗った後、メーカー製の既調合漆喰。
- 外部であれば モルタル下地にメーカー製の砂漆喰、そして上塗り。
きっとそれを待ち望んでいる方々、多いハズです。
このままでは、ますます「漆喰」が使われなくなりますね。
なんとかせねばなりません!
でも…実際に高くつくのか?といえば確かに。
安いビニルクロスに比べれば3倍以上の経費が掛かる場合も少なくありません。
でも、一部屋。
一部屋でいいから、贅沢な壁にしたいと思いませんか?
憧れを是非、実現に。
あきらめないで下さいね。