故郷の訛りを聞きたくて東京・上野に足を運んだ方(?)ですと、思い出した方も多いのでは?
http://www.blog.rice-ohmori.com/2013/01/uenoeki.html
懐かしい上野駅前の聚楽
DSCN2479 / t.ohashi
そして、ローカルCMの「じゅらくよーん」で有名な、ホテル聚楽のCM(笑)
たぶん、
「じゅらく」ってなんですか?
というご質問される方の欲しかった答えはこれらではないですよね?
「無垢の木と漆喰の家」。相変わらず住宅で根強い人気ですね。
さらに本格的に…と考えている方からは「土壁」のご相談。
珪藻土ではなく「土」にしたいそうです。
そんな方々が土を調べていて突き当たるのが「じゅらく」です。
という「じゅらく」のおさらい。
内部の左官壁に多用されているのが「じゅらく」。
ジュラク**とか**じゅらくとか、様々な左官材が販売されています。
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でも、残念ながらそれらは全てマガイモノなのです。
「じゅらく」は元々は聚楽第から。あたりの土が聚楽土。
聚楽第とは安土桃山時代に豊臣秀吉が建てた政庁&邸宅。
堺の出身であり、茶聖とも称される千利休による築庭でも知られますね。
その聚楽第があった場所から採れる土が「聚楽土(じゅらくつち)」なんです。
さて、そういう訳で、いろんな左官材メーカーが売ってる「じゅらく」は「聚楽土風」ってことなのだそうです。
さらには塗装にも「ジュラク仕上げ」なるものがあり、ジュラクガンという吹付ガンまであるのですが…
分かりにくいのでまとめると、
- 聚楽土=本物
- 壁材の「じゅらく」=聚楽土風の左官材
- 塗装の「じゅらく」=「聚楽土風の左官材」風の塗装仕上げ
話題はズレましたが、聚楽土を使った仕上げは土壁の最高仕上げ。
正統な茶室、伝統建築などには欠かせない高級材料です。
当然、その土を塗る技術も最高技術の一つ。
使いこなせる方は国内に多くはいらっしゃらないそうです。
で、「じゅらく」ってナニ?というオハナシ。
きっとほとんどのそれは…少なくとも「土」ではないでしょうね。