海藻のりのお話

2022/05/20

しっくいQ&A

t f B! P L
全国で徐々に梅雨入りが始まっていますね。
もうそこまで夏が近づいています。

梅雨の晴れ間、暑い日差しを浴びると、いっそ海水浴に行きたい気分です。


春先から夏にかけて収穫される海藻。左官でつかう「のり」の原料となる海藻の採集は、最盛期をむかえます。

海藻のりは漁で採る

北の海の磯には黒々と海藻が生い茂っていますね。


海藻は陸の植物と同じく、光合成で成長しますから、春から秋にかけて発育の良い時期なのです。


その海藻をどうするのか?

漆喰の原料となる海藻。本来はこのように煮炊きして…


漆喰を塗るときに必要な保湿剤、接着剤として用いられてきたわけです。


我が国での収穫地は、北海道から青森、三陸にかけて。

ちなみに、ご存知ない方が多いのですが、のりにする海藻は採取してすぐには使えないのです。早いもので1年、遅いものでは3年以上。そうやって海藻を乾燥熟成させた後、やっと使えるようになります。

そのため、左官用の海藻を扱う会社さんは、毎年、数年後のための海藻をしっかり在庫しておられるんです。

ちなみにコチラは食用のぎんなん草。
食べるのは新しいものが良いようです。そのため、あの強烈な臭いもしませんね。


また、産地は国内だけではありません。漆喰が大陸から渡ってきた頃から使われてきた朝鮮半島産など、海外のものも安定して供給されているようです。

今年は、国内の収穫量があがると嬉しいですね。