「文化」と呼ばれる住宅

2021/02/16

よもやま

t f B! P L
関西在住、関西生まれの方なら分かるでしょうけれど、全国的にはもう既に死語と言える「文化住宅って何?」というお話のおさらい。

同じ話を何度も何度も繰り返してすのは、こうして文化住宅、文化住宅と誰かが使い続ければ「死語」にならないから(笑)

何度でも紹介し続けますよ。

「文化住宅」ってご存知ですか?

近畿一円でしか使われない用語なのだそうです。
また、最近は使われないので近畿圏でも若い方はご存じないことも。

その文化住宅が…こういった建物。

wikipedia

「ただのアパートじゃない?」と思われた方、正解。

刑事もののドラマなんかによく出てきましたよね?!
「あ、お隣さんは引っ越しましたよ」みたいな感じで。

いわゆる高度成長期。昭和50年代あたりに多く建てられた木造モルタル2階建てのアパート。これを近畿一円では「文化住宅」と呼んでいるんです。
(注 大正期から昭和にかけて建てられた洋風住宅のことも、文化住宅と呼ぶそうですね wikipedia

ちなみに私が暮らしていたのは昭和40年代ですから、はしりのころですね。

このころのアパート、左官仕事のカタマリだったんです。外壁のモルタル。内壁は繊維壁や砂壁など。漆喰を塗った押入れもあったようですね。

こんな左官壁。懐かしいでしょ? まだまだ現役です。

ただ、関西地域では阪神淡路大震災の影響もあり、かなり数が少なくなったようです。

が、まだまだ全国に数多く残されているのがこれらの「木造アパート」。
まだまだ住んでいらっしゃる方も多いですよね。


文化住宅という文化遺産。これからも残っていますように。