伝統素材。 その伝承をお助けするのが私たちの使命

2021/01/19

伝統素材

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「古材」…何と読みますか?

「ふるざい」と読んだ?
「こざい」と読んだ?

実はいずれも正解なんです。古くから建築にたずさわっていた方は「ふるざい」と読む方のほうが多いようです。「古材」がフルザイと呼ばれたのは昔のこと。今は建築関係のほとんどの方が「コザイ」と読むようになりました。

では「古材」とはどんなものか??簡単にいえば古い材木のことなのです。


古民家などを解体すれば出てくる、古い材木。現代ではそれらは捨てられるのが「常識」です。
ところが、ちょっと昔までは再利用されるのが「常識」だったのです。私たちの価値観が狂ってしまったわけですね。
再利用の常識では、手解きで解体し、使えるものは全て使う。


ここで疑問が生まれますね。

 古い材木なんて、劣化して弱くなっているんじゃないか?

ところが、その「時間がたつと劣化して弱くなる」という常識は、現代の建築に使われている鉄骨やコンクリートのものなんです。

たとえば樹齢100年の樹。切り倒され、製材され、木材となって…最も強くなるのは100年後だといわれているのです。
だから、「使えるから使う」だけでなく「良いものだから使う」のです。

どうでしょう、古材のあるリビング。新築の際、あえて古材を使った住まいです。
とても魅力的に感じませんか?


漆喰も木材と似たような性質があることはご存知ですよね?
塗ったばかりの漆喰はただの乾いた粉。
木材同様、長い年月をかけて二酸化炭素と反応硬化していく素材です。
(詳しくは http://www.denden-kyokai.com/p/kominkashikkui.html

いずれも伝統素材。
その伝承をお助けするのも私たち、でんでん協会の役目の一つです。