でんでん協会こと、「伝統素材伝承支援協会」には、伝統素材に関する様々なお問い合わせをいただいています。
特に漆喰についてご相談の多いのは
あいかわらず、あまりにも件数が多いので今回も「答え」をおさらいです。
まずは
焼成時に使われる岩塩も輸入品が多いのです。
大麻取締法の影響で、大麻以外の麻でも自治体からの規制は大変厳しいものです。
なので国産「麻」は伝統工芸などに使われるほかは、ほとんど入手できない物です。
その為、漆喰に使われる麻(=麻すさ)の多くは、コーヒー豆や香辛料が輸入された時に使われている、 麻袋をリサイクルして作られているのです。
添加材については触れる必要もありませんね。
本来は入れるものではないのですから。
これらの結論から…全てに至るまで「国産」がどれだけ難しいのかお分かりいただけたと思います。
でも、いいんです。
漆喰は仏教伝来の頃、元々大陸から渡って来たもの。
伝来当時に使用されていた海藻は朝鮮半島産だったことでしょう。
我が国は、はるか昔から輸入材料を使ってきた事実があるのです。
麻も同様。麻袋は「南京袋」と呼ばれていますね?
江戸時代には南京から南京豆(落花生、ピーナッツ)を輸入していたのです。だからその頃から南京袋は漆喰の原料だったのです。その証拠に麻すさには「南京すさ」という種類の名称があります。
次に
この答えは簡単。
A2.添加材を入れれば可能です。
天然原料だけを使った漆喰はビニールクロスどころか石膏ボードにもマトモに付着しません。
ではどうするか?
魔法をかけるのです。付着するように魔法の粉を添加。
要するに接着を助ける添加材を加えればくっつきます。
では逆に、
ビニールクロスに直接塗れる漆喰は?
天然素材100%ではない…ということですよね。
でんでん協会は、伝統素材について「知りたい」という方々の支援を行っている協会です。同様に、「伝統素材を守りたい」という方々との共同研究も行っています。
お気軽にご相談ください。
「分かる範囲で分かりやすく」ご説明します。
特に漆喰についてご相談の多いのは
- 原料から製造まで、全てが国産の漆喰ってあるんですか?
- 漆喰ってビニールクロスの上に直接塗れるんですか?
あいかわらず、あまりにも件数が多いので今回も「答え」をおさらいです。
まずは
Q1.原料から製造まで、全てが国産の漆喰ってあるんですか?
A1.不可能ではありませんが…厳密に言えば市販は難しいと思います。漆喰は消石灰を主成分に麻や海藻、添加材を加えて造られています。消石灰
漆喰に使われている消石灰のほとんどは 「塩焼き」という技法で石灰岩が焼かれています。石灰岩は100%国産ですが、燃料となる石炭やコークスは輸入品がほとんど。焼成時に使われる岩塩も輸入品が多いのです。
麻
我が国では麻の栽培は厳しく規制されています。大麻取締法の影響で、大麻以外の麻でも自治体からの規制は大変厳しいものです。
なので国産「麻」は伝統工芸などに使われるほかは、ほとんど入手できない物です。
その為、漆喰に使われる麻(=麻すさ)の多くは、コーヒー豆や香辛料が輸入された時に使われている、 麻袋をリサイクルして作られているのです。
海藻
国内では北海道や青森、三陸海岸などで採られていますが、国内流通のほとんどは韓国産などの輸入品を原料としています。添加材については触れる必要もありませんね。
本来は入れるものではないのですから。
これらの結論から…全てに至るまで「国産」がどれだけ難しいのかお分かりいただけたと思います。
でも、いいんです。
漆喰は仏教伝来の頃、元々大陸から渡って来たもの。
伝来当時に使用されていた海藻は朝鮮半島産だったことでしょう。
我が国は、はるか昔から輸入材料を使ってきた事実があるのです。
麻も同様。麻袋は「南京袋」と呼ばれていますね?
江戸時代には南京から南京豆(落花生、ピーナッツ)を輸入していたのです。だからその頃から南京袋は漆喰の原料だったのです。その証拠に麻すさには「南京すさ」という種類の名称があります。
次に
Q2.漆喰ってビニールクロスの上に直接塗れるんですか?
この答えは簡単。
A2.添加材を入れれば可能です。
天然原料だけを使った漆喰はビニールクロスどころか石膏ボードにもマトモに付着しません。
ではどうするか?
魔法をかけるのです。付着するように魔法の粉を添加。
要するに接着を助ける添加材を加えればくっつきます。
では逆に、
ビニールクロスに直接塗れる漆喰は?
天然素材100%ではない…ということですよね。
でんでん協会は、伝統素材について「知りたい」という方々の支援を行っている協会です。同様に、「伝統素材を守りたい」という方々との共同研究も行っています。
お気軽にご相談ください。