白壁と木蝋の町 3

2020/08/30

見に行こう

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内子町のオハナシ3日目です。

伝統が残されている町。そのいたる所に学ぶトコロがあるんです。
歩いて探してみましょうね。

内子でいろいろ発見

漆喰にはカビが生える

まずは入り口から…漆喰にカビが生えるモデル発見!
雨がかかるところ、水がたまるところ、そこに黒カビが生えるわけです。


黒い妻壁の正体は

妻面が黒いですね。これを、よ~く観てみると


炭化した様子がよく分かります。そうです。焼き杉ですね。
焼くことで風雨に強くなるだけでなく、そのままよりも火が着きにくくなるのです。


うだつがあがっている

二階の窓の両外側にある仕切りのようなものが、「うだつがあがらない」のうだつ。
もともとは隣家からの延焼を防ぐ防火壁でした。


キッチンを作るのは左官の仕事

竃(かまど)。これを造るのも左官の技でした。
使われている素材や形状、とても理にかなったものなのです。


ろうそくの作り方をご存知ですか?

町の名物である蝋燭屋さんへ行ってみると…
中では実際にローソクを手作りしている様子が見られます。


それだけでなくその原料もしっかり展示。

和蝋燭の芯には灯芯草(とうしんそう)や蚕(かいこ)の繭(まゆ)が使われているのです。
ちなみに灯芯草とは「い草」のこと。そして、お蚕さんの繭からは絹糸が作られます。


傷んだ土壁も格好の教材に



なぜこんな傷み方をするのか分かりますか?
それを考えるだけでも、伝統建築の構造や素材について自ら理解を深めることが出来ます。

ほんの一時間歩くだけでも、これだけのことが分かります。

「書を捨てよ」とまでは言いません。
読んだこと学んだことを確認できるのは、やはり自分の目で見ることだと痛感できますね。