琉球漆喰の魅力 その3

2020/06/28

琉球漆喰

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沖縄だけで使われるという独自性。琉球漆喰は漆喰の進化の姿が垣間見える貴重な伝統素材です。まさにガラパゴス漆喰?? というわけで琉球漆喰のおさらい、3話目です。

琉球漆喰の製法

琉球漆喰は通称「ムチ」と呼ばれます。

ムチは沖縄の言葉で「お餅」のこと。
原料となる生石灰とワラを混ぜたものを、仕上げに臼と杵でペッタンペッタンと餅つきのように突く作業から、そして餅のように粘りがあることから、と言われています。

琉球漆喰の原料は?

琉球漆喰の原料は石灰とワラ。
それらはどこから手に入れているのでしょうか?

石灰はどこから?

沖縄にも石灰岩の鉱山はありますが、もっと手軽に原料を手に入れていました。
実は海からサンゴを採取して焼くことでその原料を得ていたんです。
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が、いつまでもサンゴを採るわけにはいきませんし、海に打ち上げられるサンゴ石の量も多いものではありません。

なので、現在は日本国内の別の場所から採掘された石灰岩を焼いてつくった生石灰を原料にしています。石灰岩はサンゴなどの化石ですから、由来が同じと言えば同じですね。


ワラはどこから?

石灰は海の恵み。そしてワラは大地の恵み。海と大地の恵みを存分に利用して作られていたのが琉球漆喰なのです。

と、いうと「沖縄ってお米作ってたの?」と驚く方もいらっしゃいます。

島々からなる場所ですから作付面積はあまり広くありませんが、それでも最盛期といわれる1955年には作付面積が12,532haに達していました。現在ではその10分の1にも満たないのですが…。

参考)平成22年度水陸稲作付面積(ha)
  • 全 国:1,265,000
  •  1位:新潟県117,900
  •  2位:北海道114,600
  • 46位:沖縄県914
  • 47位:東京都179

とにもかくにも、田がありワラがあったのです。
その証拠が沖縄のお祭り、大綱挽きです。


上の写真じゃ何だか分かりにくいですね。
なので綱の写真がコレです。




大量の稲ワラから造られた綱挽きの綱。
現在は沖縄の各地で町おこしのイベントとして、大規模なものが多く行われていますが、ワラを使う文化がしっかりと根付いている証拠です。

そして、琉球漆喰をつくっている漆喰職人さんは、この綱挽きのワラの不要になったものをいただき、原料に使っています。


琉球漆喰の色は幸運を呼ぶ?

そうして出来上がった琉球漆喰の魅力のひとつは、なんといっても、この独特の色合い。
石灰とワラが混ざり合い、ワラから出る成分で黄金色の漆喰が出来上がります。

黄金色は繁栄の色、豊穣の色。運が開けそうな予感がしますね。



こうして出来上がった琉球漆喰は、最後にサンゴの砕けたものが集まってできた沖縄の「海砂」と混ぜられ、屋根漆喰として使われているのです。


沖縄を代表する「守礼門」にもちゃんと琉球漆喰。


文化を守る心がしっかりと残っている沖縄ならではの漆喰です。 

他の地域では?残念ながら樹脂が配合されたモノや極端な例ではセメントなども使われています。…残念な現状です。