じゅらくの意味

2020/03/09

おさらい

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住宅であいかわらず人気なのが「無垢の木と漆喰の家」ですよね。
様々な建築会社さんが、伝統素材を用いた個性的な住まいづくりに取り組んでいます。木や漆喰へのこだわりに飽き足らず「さらに本格的に…」と考えている方からは「土」のご相談をいただくことも。

なかでも「じゅらく」ってナニ?というご質問も少なくありません。

今日はそのじゅらくについておさらい。


じゅらくって何?

昔から内部の左官壁に多用されているのが「じゅらく」。
ジュラク**とか**じゅらくとか、様々な左官材が販売されています。

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でも、それらは残念ながら全てマガイモノなのです。実は、 「じゅらく」の語源は元々聚楽第から。あたりの土が聚楽土。

聚楽第とは
安土桃山時代に豊臣秀吉が建てた政庁&邸宅。
堺の出身であり、茶聖とも称される千利休による築庭でも知られますね。

その聚楽第があった場所から採れる土が
 「聚楽土(じゅらくつち)」なんです。

さて、そういう訳で、いろんな左官材メーカーが売ってる「じゅらく」は 「聚楽土風」ってことなのだそうです。塗装にも「ジュラク仕上げ」なるものがあり、ジュラクガンという吹付ガンまであるのですが…

分かりにくいのでまとめると、
  1. 聚楽土=本物
  2. 壁材の「じゅらく」=聚楽土風の左官材
  3. 塗装の「じゅらく」=「聚楽土風の左官材」風の塗装仕上げ
ってことです。

話題はズレましたが、聚楽土を使った仕上げは土壁の最高仕上げ。正統な茶室、伝統建築などには欠かせない高級材料です。当然、その土を塗る技術も最高技術の一つ。使いこなせる方は国内に多くはいらっしゃらないそうです。
茶室
茶室 / kaidouminato



百聞は一見にしかず。まずはホンモノを観に行きましょう。

やっぱり…じゅらくといえば京都ですね。
京都。やはり学びに行かねばなりませんよ。