伝統工芸品を考える

2019/02/09

おさらい

t f B! P L
コレ、なんだかご存知ですか?

dragonfly / eiko_eiko

私も大好きな「甲州印傳(いんでん)」。
鹿の皮に漆で模様をつける我が国の伝統工芸品の一つです。



以前、あるテレビ番組ではこの印伝を日本のエルメスとも評されたのが印象的でした。
私はお財布やカードケースなどに大事に大事に使っています。

ちなみに「伝統工芸品」に指定されているものは、染織品、陶磁器、漆器、木工・竹工品、金工品、文具・和紙などなどなど…例を挙げればきりもないくらい。(なのでwikipediaで見てください。


1984年には5000億円を越えて生産されていた伝統工芸品。
そこから現在では1300億。

これがどう影響するか…

「儲からない」どころか「食べていけない」ので

 ― 後継者も含め担い手が居なくなります。


技術者がいなくなれば市場からモノも消え…忘れ去られ…の悪循環。

 ― 何よりも品物の「良さ」が分かる方がいらっしゃらなくなりますよね?


さらに怖いのは…その産業を支えてきた原材料すら無くなること。

 ― 不要になれば何もかも無くなるんです。


実際に左官材料でも「入手不可能」な素材がいくつもあります。
誰もが欲しがらなくなったから、いつのまにか無くなった…ようです。

このように、気付いた時には取り返しのつかないことになってしまうんです。


文化を伝えるためには技術が必要です。
そして技術を伝えるためには素材が必要。

 素材を伝え続けるためには…需要が必要なんです。

だからちょっとしたオシャレに伝統工芸品、使いませんか?

お土産品にも小さな工芸品。
その積み重ねが私たちのクニを守るのだと思います。