おさらい「素材としての漆喰」について

2018/11/14

おさらい

t f B! P L
幾度となく繰り返している、「素材としての漆喰」について。
基本中の基本知識についてのオハナシです。


漆喰はもともと3つの原料と水で作られます。

主原料となるのは石灰。そこに麻の繊維海藻から出るのりを加えて出来上がります。




漆喰は、実はその成分のほとんどが石灰。
麻と海藻は補助材料なのですが…

さらに補助材料が加えられているのが「現代の漆喰」と言えるでしょう。

漆喰に限らず、「天然素材」が強調されている製品、多いですよね?!

ところが成分を調べてみると…
原料が天然素材を加工して出来ているから、天然素材…????

そのほかにも
「天然由来」「自然由来成分」などというコトバが使われています。
日本語ってとても便利なコトバですよね。


分からなかった方にはもう少し。
天然の調味料と「化学調味料」で考えましょう。

天然…はお分かりですね。かつお節とか昆布とかイリコとか。

化学調味料は、今では「うま味調味料」と呼び名が変わりましたね。
もっとも有名なアレも含め、廃糖蜜の加工物であったり…


それは「天然素材」と呼べますか?

左官材料で言えば海藻のりの補助材料、代替材料として多用されているのがメチルセルロースの類。紙の原料としても知られるパルプから作られています。食用として使われているものもあるようですが、結局それは調味料と同じことではないでしょうか?

 その漆喰、天然素材と・・・

各自の判断でしょうね。少なくとも私は呼びたくありません。

ただし、だからといって体に悪い!というわけではないのです。

食べ物だってそうでしょう?
プロの料理人だからといって、いつも同じ味は作れません。
同じ味にするならそれなりの材料を使わないと。
また、調味料が入っているほうが美味しく感じる人も居るんです。