©伝統素材伝承支援協会 何度目かの「届けられなかった答え」 150 150

何度目かの「届けられなかった答え」

日々、伝統素材に関するお問い合わせメールをいただいています。便利になった現代。インターネットなどで調べれば多くの情報が入手できるようになっていますが、それでも色々とお困りの方が多いようです。

というのも、逆に情報が多すぎて「どの情報が正しいのか?」
…大変お困りの方が多いですね。

中でも施工に関わることは、現場を見ることなく、ご相談の方のオハナシだけをもとにお答えしていますので「想像」と「一般論」だけでお答えせねばなりません。それでも、少しでも、勇気を出してご相談いただいた方々のために全てのご相談に出来るだけお答えするようにしています。

が、メールでのお問い合わせの場合、返信先が分からなかったり、いただいたメールの設定にエラーがあったり…お答えしたくとも出来ない場合があるんです。

これまでに「返せなかったご質問」の中から、そのひとつを掲載します。


内容は壊れた屋根の棟瓦補修に関するもの。ご相談は切実なお悩みです。

イメージ写真

> 修理は崩れた所だけではなく全部新しい工法で葺き替えを依頼しましたが、
> 以前の南蛮土を残したまま、その上に最近の新しい漆喰を乗せた状態でした。
> この工法でよいのでしょうか?

「新しい工法」というものがどういった工法なのか…によります。
湿式工法であれば、南蛮土の状態が良ければそのまま残し、 傷んだ部分は取り去り、その部分に土や漆喰を付け足すなどの作業が行われるのが一般的なようです。


> 以前の土をきれいに取ってから新しい漆喰を乗せるべきではないかと思うのですが、
> 本来の正しいやり方を教えてください。
> やり直しさせるべきか?叉このままの状態でどのような影響が出るか
> ご教示頂ければ幸いです。

補修工法については前述の通りです。
今後への影響は、以前の土… これがどういった状態であったのか?
それが分からないので何とも言えません。

分かりやすく言えば
中に詰められたアンコがスカスカであれば、外側の瓦や漆喰は動きやすいですよね?!
なので強度が足りないのと、早期にズレや緩みなどが出やすいと言われています。
ただし、棟瓦をボルトで留めるような近年の工法の場合は別です。
棟土はただの詰め物。漆喰はその蓋代わりと考えられているようです。

以上の事などからご判断いただくほかないと思われます。 
また、昔からの工法と近年の固定工法、どちらが良いのかは意見の分かれるところです。



というのが、届けられなかった答え。

ご相談は出来る限り返信が可能なアドレスで、念のための連絡先を明記してお問い合わせくださいね。

分かることを分かりやすく。これからもお答えしていきます。