自然の素材は残念ながら汚れるもの

2018/06/05

伝統素材

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新しい住まい。若いご夫婦と小さなお子さんがいらっしゃることが多いですね。
ただ、お子様というものはトコロ構わず…「あ~っ」といった時にはすでに遅し。


「すみません、漆喰の汚れを落としたいのですが?!」というご相談、多く寄せられます。
「漆喰の汚れ」についておさらいです。


住まいの汚れ。

外部の汚れは自然の影響によるもの。そして、内部は…ヒトによるものがほとんどですね。手アカ、油ジミ、ヤニなど…ヒトが生活する中で汚していくんです。


最近流行の「木と漆喰の住まい」。近年は「子供の健康のために」と漆喰を選ぶ方も多くなりましたね。

ところが、子供は汚すのが当たり前。…ですよね?

 食べこぼし、食べ物を持った素手でトコロ構わず触る。
 気が付くと壁一面に落書き。
 モノを投げてぶつけて傷だらけ。

元気なお子様であればあるほど、壁も床も汚れるものです。ま、大人であっても汚す時は汚すのですが…。それらの「汚れ」を落としたいとの相談に対しての答えは

 「あきらめてください」

というよりほかにありません。


ほんのちょっとした汚れであれば、消しゴムで落とせるでしょう。軽微なシミであれば衣類と同じく、中性洗剤でとんとん叩いて…。
ですが、しっかり浸み込んだ汚れは…まず落とせません。

それは「漆喰」の特性によるものです。

漆喰は呼吸をする素材。
じめじめした日には湿気を吸い、乾燥した日には水分を放出。
臭い成分を吸収し、ホルムアルデヒドを吸収し…吐かない。
様々なモノを吸収してくれる素材なのです。

だから、汚れも取り込むわけです。撥ねた油も、こぼしたコーヒーも、お子様の落書きも、全て吸い込み封じ込めます。

それが「漆喰」。

ですが、そのおかげで健康的な暮らしが出来るのも事実。
ですから、初めからあきらめていただくことが得策ですね。

柱の傷と壁のシミ。
想い出が残る住まいも素敵だと思いませんか?



ですが…汚れが落ちる漆喰(?)があるそうなんです。
それは漆喰なんでしょうか?それとも何かタネか仕掛けが?


自然の素材は残念ながら汚れるもの。汚れない素材、どんなものなのか?しっかり確認して選びましょうね。