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フレスコ画といってもイロイロある

ちょくちょくフレスコ画についてオハナシしていますが、フレスコ画とは簡単に言えば石灰モルタルを下地に描く西洋の絵画技法です。


フレスコ画にはいくつかの種類があるのですが、大まかに分けると…

こうして石灰モルタルが乾かぬうちに顔料で描いていくブォン・フレスコ。


石灰モルタルが乾いた上から、通常の壁画などと変わらず描いていくフレスコ・セッコ。


そして、色の違う石灰モルタルを塗り重ねた後に掻き落とす、ズグラフィートという技法があります。


これまでも何度か紹介した我が町の新名所、イルカのフレスコ画はブォン・フレスコという技法で描かれたものです。



で、ここ数年ご紹介しているのが「ブォン・フレスコで彩色した上からズグラフィート」という、良く考えねば理解の難しいアレンジでのパターンのものです。

石灰モルタルはいわば西洋の漆喰。

石灰という素材の特性が生かされた絵画の技法に、素材の面から色々とお手伝いしながら、いくつものアリエナイ課題をクリアすべく、色々な知恵を集めてたどりついたのが…

図にするとこんなカンジ。



珍しいのは通常、色モルタルで塗られる1層目を、ブォン・フレスコの技法で彩色したこと。
フリーハンドで一気に彩色していくのもかなり大変な作業です。


これで1日目終了。


可能な限り乾燥させて、翌日は再び全面が石灰モルタルで覆われます。


で、モルタルがいい具合に水引きしたところで、巨大な下絵の紙(カルトーネ)から点画を転写して、それに沿って削るんです。



ちゃんと削り取れるのか?
下の層まで削れてしまわないか?
色が落ちてしまうのではないか?
2層目を塗った時に下地が浮いてしまわないか?

などなど不安要素はいっぱいでしたが…

ほら、下から色が出てきました。


下絵は地元の幼稚園の園児さんたち。天井に見事に笑顔の花が咲き乱れましたね。


作業の様子と素晴らしい完成のもようが、それぞれ動画で公開されていますので、是非こちらもご覧くださいね。

制作:麻生 和也(New Focus)



制作:麻生 和也(New Focus)