連休には漆喰を見たい その8

2018/04/29

見に行こう

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連休じゃなくても、いつも沖縄に行きたい気持ちですが…やっぱり琉球漆喰。
これまでクドイくらい、何度もオハナシしてきましたが、繰り返しその魅力について語らせていただきます。


琉球漆喰とは

琉球漆喰は琉球という言葉通り、琉球王国の昔から現在に至る歴史をもつ、沖縄県でのみ造られている漆喰です。

まずは皆さんの「沖縄」のイメージ。やっぱり、こんなカンジでしょうか?


それともこんなカンジ。


沖縄独特の古民家の姿です。壁が最小限しか見られない開放的な住宅ですが、屋根にはしっかりと赤い瓦がのせられ互いに漆喰でがっしりと固められています。

この漆喰こそが琉球漆喰なんです。

琉球漆喰の魅力は語り尽くせない

現在残されている古民家から首里城のような文化財まで、赤瓦と漆喰。沖縄の伝統建築様式のひとつとして伝えられています。


赤と白のコントラスト。そして整然とならぶ瓦と漆喰。屋根にここまで息をのむような美しさを感じることはあまりありません。


そして違った魅力を与えてくれるのがシーサー。


沖縄の建物の屋根には欠かせない守り神です。


さて、このシーサー、沖縄県内のお土産物屋さんで見られるのは赤い素焼きか彩色された陶器のものです。
ところが、もともとは上の写真のように、瓦工事の職人さんが瓦の破片と漆喰で造っていたのです。「味」があるわけですね。そして、「シーサー」は獅子(しし)がなまったものと言われています。神社の狛犬(こまいぬ)などと同様、魔を祓う役割を持っています。だから、家の高いところから家の入口にむかって置かれているわけです。

琉球漆喰にはまだまだ魅力が満載。懲りずにこれからもご紹介していきますね。