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世界はセッカイでできている

今日は写真で「石の世界旅行」を楽しみながら
石灰と漆喰のオハナシ。




西洋の建築物の多くは石造りです。
ガリレオ・ガリレイの実験でも知られるピサの斜塔。

キレイな大理石で出来ています。 
Pisa
Pisa / jo.in.pink

西洋に限らず、石で造られた建物にはこの「大理石」が多用されています。 

ギリシアのパルテノン神殿も 
Parthenon
Parthenon / Samuel Lavoie

インドのタージマハルも大理石。
Taj Mahal-003
Taj Mahal-003 / Christian Haugen

この「大理石」ですが、岩石学上は「結晶質石灰岩」というもの。

 つまり大理石は石灰岩なのです

石灰岩がマグマの熱で変性して結晶質が出来上がったもの。
最近、建材としてよく使われているビアンコカラーラも大理石ですよね。

ちなみに大理石の「大理」。
中国の大理がその石材の産地であることからつけられた名前です。

 建築の歴史は石灰の歴史といっても過言ではありません。

ピラミッドも石灰岩、我が国のお城は石灰を原料とした漆喰塗り。
さらに古代のお墓とされる古墳も土に石灰を混ぜ固く突き固められています。


では、その石灰岩はどうやってつくられたのか?
実は、太古の海に積もったサンゴや原虫の化石。 


元々海であったところが隆起して出来上がった山、
それが鉱山になっているのです。

石灰が採れるところ、それは海の底であった証です。


また、驚くことに世界最高峰、エベレストでも石灰岩が見られます。 
Mount Everest from base camp one
Mount Everest from base camp one / Rupert Taylor-Price


大陸移動の説によれば、エベレストをはじめとするヒマラヤ山脈は、はるか昔インド亜大陸とマダガスカル島が分離し、ユーラシア大陸にぶつかって出来上がったものなのだそうです。だから、海の底にあったものが見られるわけですね。

石灰の歴史は建築の歴史。 そして地球の歴史の一つでもあります。

それを利用して作られたのが「漆喰」。
歴史を壁に塗り、新たな歴史を創っていくロマンあふれる素材です。