©伝統素材伝承支援協会 いつの世も人の心は同じ 150 150

いつの世も人の心は同じ

コレ、読めますか??


安 以 宇 衣 於
加 幾 久 計 己
左 之 寸 世 曽
太 知 川 天 止
奈 仁 奴 祢 乃
波 比 不 部 保
末 美 武 女 毛
也   由   与
良 利 留 礼 呂
和 為   恵 遠


万葉仮名といいます。
これらは平仮名(ひらがな)のもとになった漢字なんです。



 あいうえお
 かきくけこ
 さしすせそ…と現在の50音順にしています。

「ひらがな」が出来たのは平安時代のこと。それまではひらがなもカタカナも無く、漢字しかなかったんです。そして、その漢字が万葉仮名と呼ばれているものです。

万葉と言えば…萬葉集(まんようしゅう)。中学校あたりで習いました…よね。

万葉集は簡単にいえば飛鳥時代の後半から奈良時代の半ばまで(7世紀後半から8世紀半ばまで)に作られた和歌集です。

でも、その内容についてあまり知らない方も多いですね。万葉集に収められた歌は、天皇、貴族から下級官人、防人など、さまざまな身分の人間が詠んだもの。

そして様々な地域で。
東歌(あづまうた)と呼ばれる東の国で詠まれたものや、防人歌(さきもりのうた)と呼ばれる九州での防衛兵達の詠んだものが有名ですね。

だから東北南部から九州までは各地に万葉歌碑が建てられています。

写真は群馬県伊香保で詠まれた歌碑。




万葉の時代でも人の心は同じですね。

詠まれた当時を想い浮かべながら、しみじみと口に出して詠んでみるのも良いのではないでしょうか?

奈良の都の美しさを表す「あをによし」も…

安乎尓余志 奈良能美夜古尓 多奈妣家流 安麻能之良久毛 見礼杼安可奴加毛
あをによし ならのみやこに たなびける あまのしらくも みれどあかぬかも
(奈良の都にたなびく白い雲は、ずっと見ていても見飽きないものですよ。)

青丹吉 寧樂乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有
あをによし ならのみやこは さくはなの にほふがごとく いまさかりなり
(奈良の都は、咲く花の色香が艶やかに匂い映え、今盛りです。)

万葉仮名で書かれたものが正式なものです。
でも、奈良の都の美しさ、漢字だと分かりにくいですね(笑)

やっぱり、自らの目で感じましょう。冬の奈良は美しいですよ。