©伝統素材伝承支援協会 「漆喰」がなくなる日が来る 150 150

「漆喰」がなくなる日が来る

漆喰は全て生物が原料となっています。様々な生命を壁にしているといってもよいでしょう。いつの日かそれらが入手できなくなり、「漆喰」自体がなくなる日が来るのかもしれません。

…と、しみじみ申し上げても想像のつかない方のためにおさらいです。


漆喰の原料がなくなる?!

漆喰は石灰と海藻のりと麻を原料としています。石灰は我が国で唯一自給している鉱物「石灰岩」を加工して製造しますので、山がある限り。もうしばらくは大丈夫ですね。

では他の素材。

海藻のり



ヒジキやワカメ等と同様、各地の海や磯などで採られたものですね。 


麻すさ



麻畑で栽培された麻の茎の繊維が加工された物。今は海外の各地で生産され加工されたものが我が国に輸入されているんです。


漆喰は自然の恩恵から

山の石はもともとは生物の化石。そして海藻、麻。豊かな自然の恩恵を受けて造られたのが漆喰なんです。


「木」と同様、自然と共存しながら長く大切に使われてきた伝統素材です。

が、原料が世界的に不足し始めています。環境破壊や産業構造の変化など、全世界レベルの変化が、漆喰を作ることが難しい方向へと向かっています。

由々しき事態ですよね?

でも、工務店さんや設計さん、メーカーさんはそんなことを言ってはくれません。
漆喰が作れなくなるかもしれないのに…。

それもそのはず。近年、漆喰に化成品が加えられているケースが少なくありません。
大丈夫…なのでしょうか?