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2017/07/09

漆喰に色を付ける

漆喰。イメージされるのはこんなカンジ。
白を基調とした昔ながらのデザインを表現しますね。




実は伝統的な漆喰には白以外の色もあるんです。色のついた漆喰。目にしたことがあるでしょうか?

一番?ポピュラーなのは黒漆喰。商家や蔵の扉などでよく目にすることができます。



さらに、地域によってはうすたまご色の漆喰もあります。その他、赤や灰色など、様々な色が着けられているんです。




では、この漆喰ってどうやって造られているんでしょうか?

漆喰というからには当然、消石灰が使われています。


これに海藻のりと麻すさを加えると…漆喰です。

色漆喰はこれにさらに顔料を加えるんです。(図の一番下です)



「顔料」とは色の粉。白い粉である石灰に色のついた粉が混じると…色の着いた漆喰の出来上がり。顔料には鉱物や色土が使われています。自然な素材を使えば、自然な風合いで仕上がります。

ちなみに着物などは染め物って言われますよね?
染色は顔料のような色の粉ではなく、染料が使われてきました。藍や茜、紅花など…そのオハナシはいつか改めて。

「顔料」として使われてきた色粉は墨や弁柄、黄土などですね。
顔料と染料。その使い途で違うんですよ。