白を基調とした昔ながらのデザインを表現しますね。
実は伝統的な漆喰には白以外の色もあるんです。色のついた漆喰。目にしたことがあるでしょうか?
一番?ポピュラーなのは黒漆喰。商家や蔵の扉などでよく目にすることができます。
さらに、地域によってはうすたまご色の漆喰もあります。その他、赤や灰色など、様々な色が着けられているんです。
では、この漆喰ってどうやって造られているんでしょうか?
漆喰というからには当然、消石灰が使われています。
これに海藻のりと麻すさを加えると…漆喰です。
色漆喰はこれにさらに顔料を加えるんです。(図の一番下です)
「顔料」とは色の粉。白い粉である石灰に色のついた粉が混じると…色の着いた漆喰の出来上がり。顔料には鉱物や色土が使われています。自然な素材を使えば、自然な風合いで仕上がります。
ちなみに着物などは染め物って言われますよね?
染色は顔料のような色の粉ではなく、染料が使われてきました。藍や茜、紅花など…そのオハナシはいつか改めて。
「顔料」として使われてきた色粉は墨や弁柄、黄土などですね。
顔料と染料。その使い途で違うんですよ。