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春の連休特集「漆喰を観に行こう」 その15

連休もあと2日。どこか漆喰を観に行きましたか?
今日はそんな漆喰の原料のおさらいです。


漆喰の壁は石灰から作られる

漆喰は消石灰に、麻すさ、海藻のりを加えて造られるものです。それはこれまでも説明してきました。漆喰の品質にこだわるならば、当然その原料にこだわるのが当たり前ですよね?



漆喰の主成分は「消石灰」。本当は石灰だけを塗ってもいいのですが、作業をしやすくしたり、割れにくくしたりするために麻や海藻が不可欠なのです。


近年、文化財や左官関係者の方々から「良い石灰が欲しい」という相談を受けています。
でも、「良い石灰」…難しい相談です。


良い石灰とは何か?
  • 高純度の水酸化カルシウム?
  • 不純物が少ない消石灰?
  • 真っ白でキレイな石灰?
違うんです。

左官さんがお望みの「良い石灰」とは「漆喰に最適な消石灰」。

しかも下地用に使うのか?
仕上げ用に使うのか?といったことでも内容は変わってきます。

「石灰なら何でも同じだ」と思っていらっしゃる方がほとんどなのですが、粉のままでなく水で練ってみると
  • 焼き方
  • 水との反応の仕方
  • フルイの仕方
などでその性質が全く異なるのです。

石灰を焼く窯(かま)


我が国に伝統的な焼き方で石灰が造られているトコロは、あまり多く残されていません。しかもその焼き方自体も採算を考えると、それを欲しがる左官さん専用の焼き方は難しいようです。

無くなったあとから「欲しい」と言っても手に入らないモノ、多いですよね?