古民家鑑定士という資格について。

2016/02/03

おさらい

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私は漆喰エヴァンジェリストとしての活動のほか、「古民家鑑定士」の一人でもあります。

 漆喰と古民家。全く無縁ではありません。

古くから住まいには漆喰が使われてきましたし、その改修にも漆喰が必要となりますので、全国での古民家再生にあたっての漆喰のご相談も受けています。

ただ、この記事をお読みの方、古民家鑑定士が、どんな資格なのか御存じない方多いですよね?

と、いうわけで今日は「古民家鑑定士」、そして「伝統資財施工士」について説明します。
 


いずれも一般財団法人職業技能振興会の認定資格です。

古民家鑑定士
    その名称において、古い民家の保存、活用、再利用を目的に、建築的見地及び環境保全の見地に立ち、専門的な知識と技術を用いて、ユーザーに適切なアドバイスを行う能力を有するものです。
伝統資財施工士
    伝統資財施工士とは、伝統資財施工士の名称において、解体された古民家などの建物から産出される木材を建築分野において再活用するための専門的な知識と技術を用い木材再利用建築の企画・施工を行う事を業とし、伝統資財施工士認定試験に合格し、一般財団法人職業技能振興会に備える伝統資財施工士名簿に登録を受けたものをいいます。
さらに分かりやすく言えば…

古民家鑑定士は
    「古民家鑑定」という活動を通して、その価値を皆さんに知ってもらうことを第一としています。
    日本中で壊され、ゴミとなっていく民家。それらが「文化」としても、「環境」の為にも大切なものであることを知っていただき、出来る限り残していけるようアドバイスを行っています。
伝統資財施工士は
    やむなく解体された民家に使われていた様々な素材を「資財」として使うことが出来る能力を持つ人々です。最終的には2つの資格者の協力のもと、我が国で当たり前であった「循環型」の建築を行うことを目指しています。
東日本大震災の直後から活動した「古民家・民家無償貸与」のマッチングにあたっては、その民家の状態を古民家鑑定士が無償で鑑定。安全にお住まいいただけることを確認した物件の紹介を行いました。また、伝統資財施工士は震災被害に遭った住まいから発生する資財の再利用、活用についての無料診断を行う活動を行いました。

ビジネスに繋がる資格ではなく、社会と繋がる資格。それがこの2つの資格だと思います。

資格に興味を持った方は下記リンクで詳細をご覧くださいね。
http://www.kominkapro.org/