©伝統素材伝承支援協会 1000年を超えた「当たり前」。 日本の建築はほったらかしで千年もつものではありません。 150 150

1000年を超えた「当たり前」。 日本の建築はほったらかしで千年もつものではありません。

奈良の薬師寺さん。

西岡棟梁の逸話でも知られている金堂。
いつ見ても美しい姿です。


そして特徴的な東塔と西塔。
…という東塔、現在解体修理の真っ最中です。

現在では工事作業用の素屋根にすっぽりと覆われてしまい
中の様子を見ることは難しいですね。


「凍れる音楽」ともいわれる美しい東塔。

塔に限らず、我が国の伝統建築物は保存修理にあたり、
いつの世も、全て解体されてから修繕されることが多いのです。

作りなおすのではなく解体修理。
天平時代から1000年を越えてもなお、使えるものは使われます。

考えてみてください。「何度も使える」んです。
それが我が国で伝えられてきた伝統素材の素晴らしさ。

鉄やプラスチックとは異なり、長い年月を経過してなおその強度を保てる素材。
長い実績がここにあります。


そして、せっかくの薬師寺さん。ぐるっと回って見てみましょうね。

修学旅行の定番コース。
薬師寺のお坊さんのオハナシは「面白い」ことでも有名ですよね。


2003年に再建された大講堂。
AKB48の公演が行われたときには驚きを隠せませんでした。


「不東」の文字が見えるでしょうか?
玄奘三蔵院の玄奘塔。西へ向かう固い決意を表したコトバ。
コトを成した偉人の姿にも出会えます。


様々な建築物に様々な伝統素材。

これらが100年後、1000年後に東塔と同様、
「また使える」素材を使って修繕されていくのです。

1000年を超えた「当たり前」。伝統素材の真の姿の一つですね。