500年前の天井画。 今も残っているのはフレスコ画だから…かもしれない。

2015/11/02

よもやま

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500年を遡り、1512年11月2日、あるものが完成されました。それがコレ。
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ミケランジェロによるイタリア・システィーナ礼拝堂の天井画が完成したんです。

その中でももっとも有名なものがこの「アダムの創造」ですね。
この絵が公開されて500年。長く残されているのには理由があるんです。

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その謎のカギが石灰。

石灰を下地に描いていく「フレスコ画」のおかげなんです。
フレスコ画。なかなか目に触れる機会も少ない西洋画の技法です。

フレスコ画ってナニ?という方は過去の説明を読んでくださいね。
2012.3.16;ダ・ヴィンチと漆喰 http://shikkui.denden-kyokai.com/2012/03/blog-post_16.html

実は私の出身の大分県津久見市はフレスコ画が身近な街。

開催されるフレスコ画教室では参加者の皆さんが
地元特産の石灰に思い思いの絵を描いていきます。




子どもさんの作品では造形のテイストも。
石灰モルタル(もともとの西洋の漆喰)に彩色して、パラパラと撒くのは貝の粉?

キラキラととてもキレイですね。


フレスコ画の素晴らしいところは絵が成長していくところ。
石灰がゆっくりと二酸化炭素を吸収しながら硬化し、未来へとつながっていきます。

だから500年前の絵が、今も感動を与えているわけですね。