DIYの難易度★★★★★ 土佐漆喰を作る?!

2015/10/26

おさらい

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最近、DIYにこだわる方々から「漆喰を自作したい」との相談も寄せられています。

じゃ、ワタシが勝手に決めたの「日本三大漆喰」。
  1. 本漆喰 
  2. 土佐漆喰 
  3. 琉球漆喰 
さて、この中から「土佐漆喰」をご紹介。
土佐の名前の通り、高知県を発祥とする漆喰です。

その製法をおさらいして、DIYのお手伝いに…なるでしょうか?



土佐漆喰とは、
3か月以上発酵させたワラと消石灰を練り合わせ、
さらに熟成させたものとされています。

まずワラを用意します。
ワラは、無農薬のものが嬉しいでしょうけど、かなり入手が難しいです。

あと、「どこで買えますか?」とも。 …売っていませんよ。
農家さんを紹介してもらうのが早道ですよね。

もう、どこも稲刈りが終ってますから、今年はもう手に入らないかもしれません。


長さを揃え、硬い節を取り除いたのち、水分を加え発酵させます。


発酵がすすんだワラを消石灰と合わせ、水で練り上げます。


あれ?他の材料は? と思った方…

そうなんです。土佐漆喰はワラと消石灰と水だけで作られるのです。

「本漆喰」との違いは、
ワラが発酵して繊維がバラバラになったものが麻すさの代わりに。
発酵して溶けだしたワラの成分などが海藻のりの代わりに。

そうして漆喰となるわけですが、さらに必要なコトがあるのです。

 土佐漆喰には「土佐漆喰の技」が必要です。
 ちゃんと材料を使いこなし、ちゃんと仕上げられる腕が必要なのです。


だから、伝統技術に忠実な土蔵でも、


近代的な住宅においても、その重厚感に圧倒されるわけなんですよね。


土佐という雨風厳しい気候に耐えられるよう、磨かれてきたその素材と技術。
伝統の漆喰をベースに革新が加えられた、素晴らしい漆喰だと思っています。

さあ、DIY! …かなり難易度が高いですよ。