漆喰を中心とした様々なお問い合わせをいただきます。
その多くは「安全な漆喰」で安心したいという方々からのものなんです。
その中でも一番ご相談が多いのは
漆喰にはナニが入っているのか?それはドコのものなのか?
ということ。漆喰は消石灰を主成分に麻や海藻、添加材を加えて造られています。
まずは消石灰。
漆喰に使われている消石灰のほとんどは
「塩焼き」という技法で石灰岩が焼かれています。
石灰岩は100%国産ですが、燃料となる石炭やコークスは輸入品がほとんど。
焼成時に使われる岩塩も輸入品が多いのです。
次に麻。
漆喰に使われる麻(=麻すさ)のほとんどは
コーヒー豆や香辛料が輸入された時に使われている、
麻袋をリサイクルして作られているのです。
なぜかというと、我が国では麻の栽培は厳しく規制されているため。
大麻取締法の影響で、
大麻以外の麻でも自治体からの規制は大変厳しいものです。
なので国産「麻」は伝統工芸などに使われるほかは、ほとんど入手できない物です。
最後に海藻。
国内では北海道や東北などで採られています。
が、国内流通のほとんどは韓国産などの輸入品を原料としています。
添加材については触れる必要もありませんね。
本来は入れるものではないのですから。
これらの素材ごとの説明を行っています。
しかし、それらを訊けば聞くほど不安になってしまう方も多いんです。
…それだけ原料に使われている素材の由来が分かりにくいからですね。
さらなる問題は、そのほとんどの商品は天然素材100%ではない…
でんでん協会は、
伝統素材について「知りたい」という方々の支援を行う協会です。
お気軽にご相談ください。「分かる範囲で分かりやすく」ご説明します。