タタキってお好きですか?
今が戻りの旬の「カツオのたたき」…のハナシではありません。
今日は三和土(たたき)のオハナシ。
三和土とは
土と石灰とにがり の三種類の材料を合わせたものを、名前の通り3つの材料を合わせたものを、叩いて叩いて仕上げたものです。
「土間(どま)」のことをタタキと呼びますね?その多くが三和土で仕上げられていた名残からです。
また、土間も言葉通り、土の間だったわけですね。
ただし、この三和土、地域によって様々な違いがあります。
石灰は生石灰だったり、消石灰だったり、?(すさ)を入れるところと入れないところ、土の質も珪素が多いものから粘土質のものまで様々。そもそも、セメントがない時代に、手頃な材料で固く締まる材料として使われてきたわけですから…ちゃんと出来上がれば何でも良かったわけです。
わが町津久見の三和土は本当にセメントの代わり。
良い石灰は全て売り物でしたから、漆喰壁の蔵やお屋敷はわずかなもの。ミカン農家の皆さんは、捨てる石灰を利用してミカン小屋を作っていました。
現代では地元の土を使った配合が残っている地域も少なく、メーカーの既調合品や、伝統と格式の「深草砂利」などが使われているようですね。セメントが加わった「四和土」のような製品まである始末です。
それでも私たちのDNAは三和土を求めるようです。
どこかで土を愛しているのでしょうね。