「鳥越くん、『古民家』と『古い家』の境目って分かるかい?」と。
財団法人職業技能振興会が認定する資格「古民家鑑定士」。
その資格の定義においては築後50年経ったものを古民家として考えています。
でも、そうじゃないんです。
その時の答えは「電気の有無」だったのです。
この問いの正解は
家があって、後から電気を引いたのが「残されている古民家」。
始めから電気ありきで建てられたのは「古い家」。
おおお、それは分かりやすい!と感動したものでした。
古民家はデンキが無くて暗いものだったということ…体験した人でないと分かりませんものね。
電線の装飾が心憎い栃木県「癒堂。」
「電気はあとから。」それが本来の古民家の姿かもしれません。
だからといって「不便なままの古民家」が良いとは考えていません。
電気、ガス、水道。さらに現代では光回線があっても良いのかも。
伝えられてきた「良いもの」を最大限生かしながら、豊かに暮らす。
それが我が国の理想的な住まい方だと考えます。