漆喰について、様々なトコロで様々な説明が行われていますね。
その中で「アレレ?」と思うものも。
その一つが「漆喰は汚れない」というものです。
それは…ウソですよ。
お城が常に白く美しいのは…ちゃんとお手入れしているから。
「白鷺城」とも呼ばれる姫路城。50年ぶりの大改修が行われた結果、「白過ぎ城」なんて呼ばれるくらいキレイになりました。
伝統的な漆喰は傷むんです。汚れるんです。
下の写真は、漆喰として大変参考となる汚れ方をした建物です。
汚れが残っているのは雨が当たりにくい部分である証拠。我が国に伝えられてきた伝統建築の素晴らしい姿です。
では汚れたらどうするのか?
ススやホコリは掃うんです。それでもだんだん傷んできますね?
その時には左官さんの出番。
こまめにお手入れしながら住むのが我が国の伝統建築の住まい方です。
そして現在残されている建物は、
そうやって「手入れ」が繰り返されてきた、まさに遺産なのです。
これからも守っていかねばなりませんね。
とにもかくにも、伝統建築はお手入れしてナンボ。
そして、傷まない、汚れない漆喰なんてありませんよ。