その原料は1000年を越えて使われてきた我が国の伝統素材です。
…ということは何度も説明しましたし、
様々なメディアでもその説明が行われていますね。
しかし、それを作っているのは誰でしょう?
漆喰を作るのは?といわれると…メーカーを思い浮かべる方が多いでしょうね。
そのメーカー製の漆喰は
消石灰 と
麻すさ と
粉末海藻のり
などを原料として混ぜ合わせて作られています。
これでお気づきですか?
石灰と麻と海藻。これらを一貫して製造しているメーカーなど無いんです。
1)石灰を作る会社
2)麻を加工する会社
3)海藻を保存・加工する会社
様々な場所から原料を集め、合わせて出来るものなんです。
漆喰本来の姿は左官職人さんがこれら3つの原料を混合して作るもの。
メーカーはその代りをしているだけなんですね。
自分で漆喰を調合する左官職人さん、メーカーに限らず、我が国の漆喰製造はこの方々が支えているのです。
漆喰に限らず、「伝統素材」と呼ばれているモノ。
それらは多くの「手」によって支えられているものだということを忘れずにいたいものです。