住まいづくりも晩のオカズも「ありあわせ」のものが当たり前だったわけです。

2014/05/15

よもやま

t f B! P L
日々環境問題に直面する私たちです。皆さん、3Rはご存知ですね?
今更聞けない方のために、おさらいです。

3Rとは 
  • Reduce リデュース:減らす
  • Reuse リユース:繰り返し使う
  • Recycle リサイクル:再資源化
その中でも一番大切なのは極力ゴミを出さないこと。つまり「リデュース」が必要だといわれています。

ところが、さらに加えてもう一つとても大切なRがあるんです。
  • Replace リプレイス:ありふれたものを使う。
希少なものに頼ってはいけないんです。代わりのモノがある、ありふれたモノでなければ。

だから最も望ましいのは4R
けれど、「ありふれたものを使う」ということ、とても難しいコトのように考えていませんか?

主婦の方であればスグに理解できると思いますよ。ほら、冷蔵庫の中からあり合わせでオカズを一品。


  • わざわざ材料を買ってこない。
  • 「ある」ものでつくること。
  • いつものようにつくること。

 ね?それで十分コト足りますよね?

住まいづくりも一緒ですよ。常に循環できる、調達できる資材で作らないと。

我が国の建築物はもともとそういったモノだったわけですね。

木、竹、石、土、ワラ、茅…ありふれたモノで、なおかつ3Rのいずれにも当てはまる素材。
地産地消なんぞ当たり前なんです。


4R、とても大切なことですね。

…と、これまでもブログやセミナーなどで説明しています。

その考えを提唱したのが2007年の「石垣島宣言」。抜粋を紹介します。

石垣島宣言 (2007.11.01 ISSEM2007)


材料はこれまで人類社会の発展に貢献してきました。しかし、その一方で大量生産・消費・廃棄を通じて環境負荷を増やしてきたことも指摘されています。
現在、人類活動の更なる発展を求めて材料への要求が一層高まってきています。そのために、材料に係わる資源リスク*も急速に増大しようとしています。
そこで、材料を持続可能な社会の構築に役立てることを目指す私たちは、資源利用に関する以下の3原則の重要性を再確認します。


資源利用の3つの原則
  1. 資源を枯渇させない
  2. 環境リスクを増やさない
  3. 地域的世代的公正に配慮する
また私たちは、材料を利用し使用する全ての人々に、この原則に則った以下の4つの実践を呼びかけ、私たち自身も、これらを具現化する材料技術を開発していく決意を表明します。


資源利用の4つの実践
  1. 使わずにすむものは使わない(Reduce)
  2. 丁寧に使う(Reuse)
  3. 何度も使う(Recycle)
  4. ありふれたものを使う(Replace)
* :資源リスク=資源の供給リスク+資源の利用にともなう環境リスク


3原則と、3Rを越えた4R、とても大切なコトです。