ページ

2014/04/08

今の壁にそのまま漆喰は塗れるのかしら?

昨日から引き続きDIYと漆喰のオハナシ。

新築を建てる方が少ない昨今。「リフォームに漆喰を使いたい」というご相談をよくいただきます。
…しかもDIYで。


このくらいキレイだと、なかなか良いカンジですよね。 


では、どうすれば漆喰が使えるのか?

今の壁にそのまま漆喰を、いきなりガッとのっけて、スーッと伸ばしたら、シュッと仕上がる…なんてのは無理です。

まずは漆喰を塗りたい壁と相談です。

さて、今の壁はどんな壁ですか?
 1)壁紙・クロス
 2)漆喰ではない塗り壁
 3)漆喰
 4)よく分からない


まずは1)壁紙・ビニルクロス
残念ながら直接、昔からの漆喰を塗ることは出来ません。
理由は三つ。
 一つ目は、漆喰がくっつきません。
 二つ目は、漆喰が乾いたときに縮む力で壁紙が浮き、表面にひび割れが出来ます。
 三つ目は、壁紙の下のボードの固定が不十分で、やはり縮む力や振動で割れます。
なので、完璧に塗るためには下地の大工工事からやり直さねばなりません。
最低でもクロスを剥がさねば…。

でも、最近はビニルクロスなどに塗れる漆喰が販売されていますね。


次は2)漆喰ではない塗り壁
簡単な判別方法は二つ。
 1.硬いか柔らかいか
  多少力を入れて爪を立ててみます。
  爪あとがつかなければ、硬い素材。そうでない場合は柔い素材。

 2.手のひらでザッとこすってみる
  これも怪我しない程度に力をいれてこすります。
  ボロボロと表面が落ちるが落ちないか?

とにかく、硬く、表面がしっかりしていればOK。塗り替え用下地材を塗ることで漆喰が塗れます。
ただ、塗り替え用下地材はプロ向けホームセンターか左官建材店でしか入手できませんので、まずはお近くの建材店さんなどで相談してみてください。お店の方が漆喰について詳しい方なら今の壁に最適な製品を優しく紹介してくれるはずです。


3)漆喰
傷んでいなければ基本的には2)と一緒。塗り替え用下地材が必要です。


4)わからない
困りますね。が、少なからずそのような相談があります。
まずは柱の両隅や部屋の角などを見てください。
メクレや継ぎ目があれば壁紙です。


5)最後に最も重要なチェック
壁をぐいぐい押してください。たわみませんか?
ドンドン叩いてください。振動しませんか?


本来、漆喰を塗るためには
壁の板が45センチ以内の格子状に固定されていなければなりません。しかも、固定する釘は板の周りで10センチ、固定木の上で15センチ以内。かなりガチガチに固定する必要があるのです。

と、色々と確かめないと
ペンキ(塗料)のように「塗る」だけで大丈夫な素材でもないのです。

でも、失敗したらそれはそれ。また自分でやりなおせばいいです。
そんな素敵な方が増えています。