木と漆喰の家に住めば健康になれる? …そんなわけがないでしょう。

2014/04/06

伝統素材

t f B! P L
4月からの新生活、新居に引っ越した方も多いのではないでしょうか?

ワタシは普段、ビジネスホテルを渡って暮らしていますから、たまの我が家くらい…畳が嬉しいですね。やはり住むなら「和」の空間。捨てがたいです。
 

と、いうわけで今日は和の空間の代表選手「漆喰と木の家」についておさらい。


何度も紹介しております“よくある「問い合わせ」”… 
 「健康に配慮された漆喰とはどんなものですか?」と聞かれます。

ですが…

 漆喰を塗った家に住んでいるからといって
 健康になるわけではない

と、何度も繰り返し云わせていただきます。

現在、木と漆喰の家がブームです。 
工務店さんやメーカーさんは次のように説明してくれますね?
漆喰の壁は呼吸して、色々なものを取り込みます。
調湿作用もありますから、結露を防ぎ、カビの繁殖も防げます。
静電気を帯びにくいので、ホコリが付きにくく、アトピー体質の方に最適な環境に。

イイことばかりです。
ですが、ちゃーんと考えてください。
漆喰の家に住めば、何もしなくてもよいというわけではないのです。



“メンテナンスフリー”という言葉、心惹かれますよね?

 でも、日本伝統の素材は、手入れしてナンボなんです。

お部屋の掃除、ほとんどの方は掃除機を使っていますね?
かつて箒(ほうき)しかなかった時代、畳の上を掃く時にはお茶っ葉の出がらしを撒いて、ホコリが舞わぬように、絡め取りながら掃除が行われていたものでした。


木の床や柱は日々磨かねば光りません。
ワックスやニスなどは使わず、米ぬかや米の研ぎ汁で磨かれていました。



壁が漆喰でも、ちゃんと換気して、部屋の掃除を行わなければ何の意味もありません。伝統素材は基本的には静電気を帯びにくい素材が多いので、かえってホコリが舞いやすいのです。

何もしなければ、
アレルギーに悩んでいる方は、かえって症状がひどくなってしまいます。

 あたりまえのことをして、さらに気持ちいい家

になるのが「木と漆喰の家」なのです。

 木や漆喰などの良いところばかりを見ていませんか? 
 お掃除してますか?
 昼寝ばかりしていませんか?


結構忘れている方、多いですよね。