漆喰の実績は1000年以上! だからこそ分かることってあるんですよね。

2014/04/05

よもやま

t f B! P L
何度もなんども何度もオハナシしていますが、漆喰には木が良く似合います。

変化に富んだ木の色と漆喰の柔らかい白。
それは住空間をとても穏やかな雰囲気にしてくれます。


最近はやりの洋風のデザインであったとしても、こんなカンジ。
互いを引き立てあうことができる素敵な素材だと思っています。



何事にも共通して言えることですが、モノには相性というものがあります。

 木と漆喰…実は共通点があるのです。


木は樹木として生育している間、光合成を行っています。
空気中の二酸化炭素を吸って、酸素を吐く…大きくなればなるほど木はその内部に炭素を蓄えていくのです。


それが木材として住まいに使われています。

そして内部に蓄えた水が抜けるに従って、徐々に強度を増していきます。
木は切られてから100年後くらいから最も強くなるといわれています。

100年前に新築された住宅があれば、
それに使われた木材は今まさにベストの状態であるわけです。

一方、消石灰を主成分として造られた漆喰。
消石灰が空気中の二酸化炭素を取り込むことで固まるのです。
だから塗って乾いただけでは未完成。


木材と同様、長い時間をかけて固まっていくのです。


木と漆喰などが使われた建物は新築当時はまさに未完成。長い時間をかけ、日々の手入れが行われながら、大切に暮らしていくことによって出来上がっていくもの。

 だからこそ最高の相性ということが出来るでしょう。


では、現在の建物や素材は?

鉄骨などに使われた金属は錆び、朽ちていきます。
コンクリートは酸性雨などで中性化することによって脆くなっていきます。
ペンキなどの合成樹脂は紫外線によって分解され徐々にその強度が衰えていきます。
今の建築素材は出来上がった時が最も強い状態。

昔と今、まさに逆のモノが使われているということもできます。


いつも皆さんに尋ねていますね?

霞が関ビルと法隆寺。
100年後に残っているのはどちらだと思いますか?




それが1000年を越えて私たちが持つ「答え」だと信じています。